「今までで一番多く訪れた温泉地は?」と聞かれたら、私は「草津」と答える。
ご縁があって、小さい時からほとんど毎年、時によっては年に2回以上、家族で訪れていた場所だ。
両親ともに東京生まれ、東京育ちの私にとって、草津はふるさとのような場所だ。
小さい時からの思い出がたくさん詰まったこの場所は、いつ訪れてもどこか懐かしさを感じて癒される。
そんな草津だが、ここ2、3年はなぜか行く機会がなく、今回久しぶりに行ってきた。
まずは湯畑に。
湯畑に向かうまでの道が、綺麗に整備されていて驚いた。

昔は道が整備されておらず、雪が積もる冬なんて命懸けで歩いていたのに。
時代の移り変わりを感じた。
まぁそれはともかく、湯畑とは、草津温泉の中心にある、温泉が湧き出している場所だ。
初めて訪れる人は、その匂いに驚くだろう。
私はもう草津のプロなので、今更驚くことはない。
むしろその匂いを嗅いで、草津に来たことを実感するぐらいだ。

非現実的な温泉の色。
街は綺麗になっても、変わらないものがあると安心する。
温泉の色と、温泉の匂い。
ずっとこのままでいて欲しい。
そして夏だからか、風鈴がたくさんぶら下げられていた。

風が吹くと風鈴が揺れて、綺麗な音が鳴る。
この日は驚くほど風がなく、風鈴の音を楽しむことはできなかったが、見ているだけでも癒された。
そして!湯畑といえば「湯もみ」が有名だ。
湯もみとは、熱いお湯を板でかき混ぜで冷ます作業のことである。
湯畑では、その湯もみのパフォーマンスを見ることができる。
チケットを買って、

建物の中へ。

音楽に合わせて、声を出したり、踊ったりしながら湯もみをするパフォーマンス。
実は、湯もみのパフォーマンスを見るのは初めてだった。
おとなしいパフォーマンスだと思っていたが、途中から想像以上の激しさになって驚いた。
気になる人はぜひ見てみてほしい。
そして、その後は買い物タイム。
小さい時は、そこまでお店の数も多くなく、私たち姉妹が一番好きな場所は「ガラス屋さん」だった。
ガラスで作られた小さなフィギュアを、草津を訪れるたびに集めていたのは本当にいい思い出だ。
ただ、その時にほとんど買い尽くしてしまった感があり、今はガラス屋さんにはあまり行かなくなった。
それと同時に、湯畑にキャラクターショップなどが増えていった。
キャラクターが大好きな私にとって、楽しくも危ない場所になってしまった。
そして、今回もしっかり購入。

ジブリショップでクリアファイルを買った。
そしてその後は、小さい時からずっと通っているお餅屋へ。

ここの豆、餅で育ったと言っても過言ではないぐらい、お世話になっているお店だ。
そして私が大好きなのが、鉱泉せんべいというお菓子だ。

「どんな味?」と言われても説明がしづらい。
とにかく優しい味。ほんのり甘くて癒される味。
小さい時は、このせんべいが私たち姉妹の大好物だった。
おばあちゃんが、毎日少しずつくれていたのを思い出す。
大人になった私は、このせんべいを自分のために、自分のお金で1つ買った。
成長、成長。
買い物を終えた後は、湯畑の中心に戻って一休み。

最近の私たち家族のルーティンだ。
近くのお店でそれぞれ好きなものを買ってきて、それを飲んだり食べたりしながらリラックスする。
ちなみに、父はいつも生ビールを飲んでいる。
湯畑で飲む冷たいビールは最高だそうだ。
そしてここからは、小さい時から通っているお店を紹介しようと思う。
まずは、「箱田屋」。
和菓子、洋菓子のお店だ。
湯畑から少し歩いたところにある。

ここのケーキはどれも美味しいが、私が愛してやまないケーキは、バナーネンショコラというケーキだ。

大きなバナナが大胆に入っていて、外側はチョコレートで包まれている。
本当に、、、これからどれだけカフェが増えても、このケーキ屋さんだけはずっと残っていてほしい。
そして次は、「うし代亭」。
そば、うどんのお店だ。
ここも湯畑から少し離れたところにある。

私はあまり食べ物にこだわりがないが、「明日死ぬなら何が食べたい?」と聞かれたら、ここのうどんを答えるかもしれない。
そのぐらい大好きなうどんが、これだ。

うどんの上に、旬の野菜とお餅がのっているうどん。
これほど美味しいうどんはない。
私はこれ以上に美味しいうどんに出会ったことはまだない。
うどんが好きな人はぜひ試してみてほしい。
最後は「茶房(さぼう)ぐーてらいぜ」。
湯畑にある喫茶店だ。

ここに通い始めたのは比較的最近だ。
ここ10年ぐらいの話だと思う。
この喫茶店は、とにかく雰囲気がいい。

お店の中に入ると、日常を忘れられるような、そんな雰囲気だ。
ジブリの映画の中に出てきそうな雰囲気でもある。
ここでは特に決まったメニューを頼むわけではないのだが、今回はカヌレを頼んでみた。

すると、お店のマークのクッキーも一緒についてきた。
かわいい。
個人的に、店内のアートも可愛くて、ずっと見ていたくなる。

湯畑で少し休憩したくなったら、ぜひこの喫茶店に入ってみてほしい。
久しぶりの草津旅行では、新しくなった部分に感動しながらも、昔のまま残っているお店や食べ物に癒され、最高な時間が過ごせた。
変わるもの、変わらないもの。
草津は、そのバランスが綺麗に保たれている街なのではないかと思う。
これからも草津で思い出をたくさん作っていきたい。
