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No.016 療法士は責任感はあるけど、責任のある仕事ではない

No.016 療法士は責任感はあるけど、責任のある仕事ではない

Feb 04, 2021

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おはようございます!

 
 

ピンチになることはチャレンジしている証拠だとポジティブにとらえているだいじろう(@idoco_daijiro)です。

 
 

先日、KIZUKIのなかでとりくんでいる新聞プロジェクトでピンチな状況になりました。

「ピーーーンチ!」と思うと同時に、「あー、チャレンジしている証拠だな〜」と楽しんでる自分がいました。

 
 

ピンチになるっていいですねw

 
 

ということで、本題に入ります。

 
 

 

療法士は責任のある仕事なのか?

 

今回は療法士の仕事について考えてみたいと思います。

 
 

あなたは療法士の仕事は責任のある仕事だとおもいますか?

 
 

責任ということについて考えていると、ぼくは療法士は責任感のある人たちがやっている仕事ではあるけど、責任のある仕事ではないな〜と感じます。

 
 

療法士が昇給しない(しづらい)根本的な理由はココにあるんじゃないでしょうか?

 
 

責任がないということは、やることに対してのリスクがないということになります。

 
 

そして、リスクがないということはリターンがないということ。

 
 

つまり成果が得られづらいので昇給しづらいのかもしれませんね。

 
 

もしかしたら、こういった視点で考えたことがない方もいるかもしれません。

 
 

よくよく考えていくと、ぼくはこの仕事は本当に楽な仕事だなと感じてます。

(責任がないという視点では)

 
 

 

では、どういった理由で療法士の仕事に責任がないのかを考えてみたいと思います。

 
 

 

療法士の仕事に責任がない理由

 

ここでひとつ断っておきますが、「療法士」と書いているのは”すべての”療法士ではありません。

 
 

”多くの”療法士と捉えていただければと思いますが、これから書くことがどのくらい当てはまるのかを振り返ってみてください。

 
 

では、療法士の仕事の責任について考えていきます。

 
 

責任は「遂行責任」「説明責任」「賠償責任」の3つで構成されます。

 
 

その3つの視点で考えていきます。

 
 

①療法士の遂行責任
 

遂行責任とは「最後までやり遂げる」ことです。

 
 

まず疾患別リハの観点で考えてみましょう。

 
 

たとえば運動器であれば150日、脳血管では180という期限が設けられています。

 
 

療法士の仕事にその期限内にやり遂げる責任はあるでしょうか?

 
 

ないですよね。

 
 

足関節捻挫であれば軽度では1〜2週、中等度では1ヶ月、重度では3ヶ月程度が治癒の目処とされています。

 
 

その期限内に終わらなかったとして責任を問われますか?

 
 

そう考えると、療法士に遂行責任があるかというの「?」ですよね。

 
 

介護領域ではどうでしょうか?

 
 

介護領域は「寄り添い続ける」という特性がありますので、疾患別リハとは違う視点で考える必要があります。

 
 

ですが、「最後」という視点に乏しいことから、ある意味遂行責任はないと言えます。

 
 

これは疾患別リハにおける「遂行責任がない」とは意味が異なりますが、言語化できないので空気読んでくださいw

 
 

ということは、遂行責任の視点から考えると、療法士の仕事には責任がないとも言えますね。

 
 

 

②療法士の説明責任

 

説明責任とは「相手を納得させる」こと。

 
 

ここに関しては微妙なような気がします。

 
 

ちゃんとされている方とそうでない方がいるかと思います。

 
 

なぜかと言うと、この説明責任が「相手に説明する」ことではなく「相手を納得させる」ことだから。

 
 

つまり患者さん、もしくはご家族の同意を得ることになるかと思います。

 
 

これは実施計画書などでサインをいただいたりするので、責任があるとも言えます。

 
 

が、それはその実施計画書などの記載が適切に行われていることが前提です。

 
 

業務が忙しかったりして、実施計画書の記載が形式的なものになっているケースも少なくないのではないでしょうか?

 
 

たとえば生命保険の契約とかであれば、めちゃくちゃ細かく記載されてますよね。

 
 

同じように人の生命や生活に関するサービスに関する書類と考えると、実施計画書って内容薄っぺらいですよね。

 
 

そうなると、説明責任は”ない”とまでは言えませんが、”十分ではない”のかなと思います。

 
 

ここは他の業務との兼ね合いもあるので、難しいところですね。

 
 

 

③療法士の賠償責任

 

賠償責任とは「なにかを差し出す」こととされています。

 
 

求められていることに応えられなかった場合に代償としてなにかを差し出すことってほぼないですよね。

 
 

患者さんがスムーズに改善しなかったとしても減給されることはありませんし、期限内で患者さんが納得のいく結果を提供できなくても返金することはほぼありません。

 
 

臨床業務中の事故においても、医師の指示の下でやっている時点で、責任は医師にあります。

 
 

医師の指示にないもので起こった事故においては、そもそもそれは”療法士”の仕事には該当しないので、個人の責任となります。

 
 

そう考えると、療法士の賠償責任についても”ある”とは言い難いのではないでしょうか?

 
 

 

療法士の仕事は個々の責任感の上で成り立っている

 

いかがだったでしょうか?

 
 

前述したような点から、ぼくは”療法士は責任のない楽な仕事”だと捉えてます。

 
 

ですが、責任がないからこそ、今もこの仕事が仕事として成立しているのは、個々の療法士が責任感をもって取り組んでいるからだと考えます。

 
 

個人的にはこういった”責任のない仕事”はこれから本当に大切になってくる仕事だと考えてます。

 
 

まだうまく言語化できていませんが、こういった”責任のない仕事”が人が取り組んでいくべきことなのではないのかなと思います。

 
 

そう考えると可能性のある仕事だと思います!

 
 

そんな仕事に向き合っている療法士が、不必要に自分を責めることなく、イキイキと、そしてワクワクとしながら働ける社会にしていきたいと思いながら、今回のコラムを書かせていただきました。

 
 

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

 
 

 

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それではまた~

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