おはようございます!
積読を解消する手法を思いついた当日に書籍を買いに行った、積読まっしぐらなだいじろう(@idoco_daijiro)です。
はぁ・・・
昨日、また書籍を買ってしまいました。
しかも、目的としていた書籍を買わずに、ジャケ買いしてしまいましたw
まぁ、めちゃくちゃ面白そうな内容だったので後悔はしていませんが。
しっかりインプットしていきたいと思います!
ということで、本題に入ります。
以前のコラムでぼくが学生向けのアスリハを強化していったという話をさせていただきました。
アスリハを強化すること”だけ”にフォーカスすると、コスパは非常に悪く、組織運営もうまくいきません。
ですが、法的にOKであるならば、リハを無料で提供してもいいと思えるくらい、価値のあるものだと考えています。
今回はその理由について書いていきたいと思います。
アスリハを強化する真意
これまでは主に集客の視点から書いてきたので、違った視点から考えていきたいと思います。
以前も書きましたが、アスリハの目的はあくまで”競技復帰”です。
それは単に競技復帰することではなく、ケガする前よりも良いコンディション・高いパフォーマンスで復帰することが目標となります。
ケガが治ればOKではなく、動けなければいけないんですよね。
そのためには競技のための動きづくりが求められるので、身体機能や動きについての理解を深める必要があります。
そして、後述しますが、アスリハでは疾患別リハを算定できないケースが少なくありません。
そうなると、診療ベッドの上でアレコレやるだけでは難しいんですし、個別にしっかりと時間をかけることはできません。
いかに触らずにリハビリを進めていけるか、つまり運動療法が重要になります。
もちろん通常のリハビリにおいても運動療法が軽視されているわけではありませんが、”触ってもいい状況”だとどうしても徒手療法にシフトしてしまうんですよね。
ですが、アスリハでは”触らずにやらないといけない状況”になるので、
そうなると運動療法主体で選手の身体機能を高めていかないといけなくなるので、動きをみながら評価をしてアプローチしていくという新たなスキルが身についていきます。
そして、動きの捉え方が深まっていくと、自然と機能についての知識が深まります。
スポーツ選手では機能不全をいかに改善・向上させていくかが重要になりますが、一般整形の患者さんでは器質的な破綻に身体機能をいかに適応させていくかが求められます。
つまりアスリハを重点的に強化していくと、機能面への理解が深まっていくので、一般整形の患者さんに対する介入の質も高まりやすくなります。
アスリハ導入は集客面だけでなく、教育面にも効果があるんですよね。
また、より効率的に介入していける仕組みをつくることが組織にとってのメリットにもなりますので、セラピストは”患者さんをよくする”ということだけでなく”組織の仕組みをつくる”ということも考えていくようになります。
スペースをどう活用していくか。
時間をどう有効活用するか。
動線をどうしたら安全にできるか。
そういったことをより深く考えるきっかけになるんですね。
これも教育面の大きなメリットです。
アスリハを強化することはたしかにコストがかかります。
ですが、それ以上にメリットも大きいので、とくに集患に困っている整形外科クリニックであれば導入を検討してもいいのではないかと思います。
とは言うものの、あまりアスリハをしっかりと導入する施設は多くはありません。
こういったメリットがあるのに、なぜ学生アスリート向けのリハビリを強化する施設が少ないのか。
その点について考えてみたいと思います。
なぜ学生アスリート向けのリハビリを強化する施設が少ないのか
まずは”触って介入する”という固定観念から脱却できないということが考えられます。
今の疾患別リハでは”個別での介入”が条件となっており、現場では”個別での介入”=”触っての介入”という構図ができあがってしまっているのが現実です。
運動療法といっても、ベッドの上で運動したり、歩行や階段昇降、屋外歩行の介助をしたりする程度ではないでしょうか?
もちろんそれ自体が悪いとは思いません。
ですが、そういった介入で学生アスリートの部活やクラブでの活動量を維持できるでしょうか?
選手たちは息切れしてますか?
汗だくになって途中で着替えたりしてますか?
限界まで追い込んで、「もう無理ー!」と叫んでますか?
「は?『無理ー』じゃなくて、『楽しい!』だろうが!!!」と声掛けしてますか?
「お前、ケガしてチームに迷惑かけてるの分かってんのか?」「ケガする前より良い状態で戻らないとお前の居場所はねえぞ!」と追い込んでますか?
まぁ、後半は冗談として(実際に言うけどw)、そこまでやることがなかなかできないんですよね。
運動指導中心といっても、どんなトレーニングしたらいいんだろう。
触らずに良くするってどういうこと?
となってしまうんですよね。
要するに、どうやったらいいかが分からない/知らないんです。
それがアスリハを導入する施設が少ない大きな要因だと思います。
また経営的な視点も関係してきます。
アスリハはどうしても時間がかかります。
ですが、外来でその時間をすべて運動器リハで算定することが残念ながら認められません。
というよりスポーツ障害自体が運動器リハの対象じゃないことも少なくありません。
つまりスタッフの拘束時間は長くなるのに、収益が下がるということになってしまいます。
そうなると経営陣としては「いいね!どんどんやれ!」とは言えませんよね。
さらに経営陣は基本的に医師の先生方なのですが、医師のベースとして「スポーツは余暇活動であり、医療でやるべきことではない。」と考えられている方もいます。
そういったこともアスリハが浸透しない要因として挙げられます。
ここに関しては、アスリハがどうこうというよりも、アスリハという新規事業をはじめることで収益性を保てる、もしくは改善できるように事業計画を立てられないセラピストの責任だと考えています。
いかに柔軟な発想をもって、医療制度の網をかいくぐり、医療倫理に則って、戦略を立てていけるかが重要となります。
要するに、患者さんに来てもらうってそう簡単なことじゃねーよ!ということ。
まずは”患者さんは勝手に来てくれる”という感覚を捨てることからはじめてみてください!
P.S.上記の内容でもっと詳しく聞かせろ〜という方は気兼ねなくDMをください。本気でやりたい方にはすべてお伝えします。
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